創世記 25章 長子の権利を軽んじたエソウ

 イサクの双子の息子は二十年祈って与えられたのです。弟息子は兄の足の踵を掴んで産まれてきました。二人が生まれる前に主はリベカに「

二つの国民があなたの胎内にあり、一つの民は他の民より強く兄は弟に仕える」と語られました。果たして弟は兄のかかとを掴んで生まれてきたのです。それでも兄は兄でエソウが長子でした。

 兄は狩猟者になり弟は穏やかな人になりました。父は兄を愛し母は弟を愛しました。二人の運命を分ける事件が起こったのです。ある日兄エソウは猟から疲れ果てて帰ってきました。その時弟ヤコブは日本で言うぜんざいを作っていました。エソウは「そのぜんざいを食べさせてくれ」と頼みます。ヤコブはなんと「長子の特権をわたしに売りなさい」と迫つたのです。エソウは空腹に負けてその長子の権利をヤコブに売ってしまったのです。

 聖書はこの時エソウは長子の権利を軽んじたのだと記しています。やコブは自分は兄と一緒に生まれ兄のかかとを掴んでいたのに次男となったが、長子の権利は欲しい、それは大きな神様の祝福なのだからといつも考えていたのでしよう。エソウはそうではなく、自分の力で獲物を捉え人生を切り開くのだくらいに思っていたようです。だから長子の権利をぜんざいのためにあっさりと弟に売ってしまったのです。やがてエソウは後悔することになりますが遅いのです。

 私達も主が与えられた神の子としての特権を軽んじることなく、使いましょう。悪魔に立ち向かい、御国の祝福を信仰と祈りで頂いていきましょう

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